2023年1月20日の「レストランかまくら村」オープンに向けて、6日からかまくら作りがスタートしました。この冬は大雪との予測があったのですが、なぜか飯山にはなかなか雪が降らず…。飯山市外様地区の「かまくらの里」では、トラックで雪を運びながらのかまくら作りが続いてます。
14日には毎年好評の「かまくら応援隊と一緒にかまくら作り体験」ツアーが実施されました。「飯山に来たのははじめて!」という方も含む、関東、関西方面から4グループ12名の方々にご参加いただきました。
かまくらの里でのかまくら作りに欠かせないのが、特注バルーン「かまくら君」。ハンググライダー用のしっかりとした生地で作られていています。かまくら応援隊がバルーンに空気を入れていきます。
空気が入るとバルーンは軽くなります。子どもたちがバルーンを押して、雪の上を自由自在に動かします。これがけっこう楽しい!
ではこの位置に、みんなでかまくらを作りましょう。
バルーンのまわりに竹竿を刺して雪で固定。
足の裏で、ぎゅっ、ぎゅっと、よーく雪を踏み固めます。これがかまくら作りにおける重要な作業なのです。
竹竿でバルーンが固定されました。かまくらの土台となる部分は、かまくら作りのプロ集団「かまくら応援隊」が作ります。バルーンの周りに除雪機でかけられた雪を、ステップを踏むように、足の裏で踏み固めていきます。
ある程度の土台ができたら、みんなでかまくらの上に乗ります。巧みに操られる除雪機で足元にかけられた雪を、足の裏で踏み固めつつ、同時に雪を側面に盛って、壁の厚みを出していきます。
かまくらの壁の厚さは1メートル程度。応援隊によると「長靴の足の長さ3個分が目安」とのこと。
換気をよくするための通風口を設置。排水用のパイプを活用しています。溝があるため、しっかりと雪の中で固定されます。
ある程度の高さになると、かまくらの上が狭くなり危険なため、はしごで下に降りていただきました。
その後、かまくら応援隊がもくもくと作業。バルーンの頭が見えなくなってきました。
まだまだ天井部分の雪の壁が必要です。ツアー参加者の中から、お父さんたちが助っ人として呼び戻されました!
子どもたちはすっかり仲良くなって、思い思いに雪で遊んでいます。雪の上を泳いでいるよう。
かまくらのてっぺんは、かなり狭くなりました。が、容赦なく(?)除雪機の雪が吹きかけられます!
ざっくりとかまくらの形ができたら、かまくらの入り口を作ります。数々のかまくらの入り口が同じ方向に向くように、目印としている電柱があります。
後ろ向きで入り口の目安をつけます。
雪を掘っていくと、バルーンのバルブが見えました。バルブに機械を装着して空気を抜きます。
しぼんだバルーンを引っ張り出す子どもたち。この作業もちょっと楽しい。
なんと最後にかまくら応援隊が中から出てきてびっくり!(目を離した隙に、入っていたようですね)。子どもたちは、さっそく自分たちで作ったかまくらに入り、ニコニコと楽しそうでした。
最後の仕上げに、きれいにかたちを整えて記念撮影。かまくらのポーズをとっていただきました。並行して鳥居を立てる作業が進行していたかまくら神社も入れて。
信州いいやま観光局が主催する「かまくら応援隊と一緒にかまくら作り体験」プランの参加者は、20日のレストランかまくら村オープン前に、かまくらの中で「のろし鍋」を夕食に味わえるという特典もあります。近隣の民宿に宿泊する1泊2日のツアーです。気になる方はぜひ来年に体験してみてくださいね!
文章・写真:佐々木里恵
参考リンク